【2026年最新】一級建築士と二級建築士の違いとは?年収差やキャリアパスを徹底解説
一級建築士と二級建築士、どちらの資格を目指すべきか悩んでいる方へ。この二つの資格には、業務範囲や設計できる建物の規模、そして年収に大きな違いがあります。本記事では、それぞれの資格の特徴、年収差、そしてキャリアパスについて、現場経験を持つキャリアアドバイザーが徹底解説します。
この記事でわかること
- 一級建築士と二級建築士の業務範囲と設計できる建物の違い
- 資格による年収の具体的な差額とその理由
- 資格取得後のキャリアパスと将来性
- どちらの資格を目指すべきかの判断基準
目次
- 一級建築士と二級建築士の基本的な違い
- 業務範囲の違い:設計できる建物の規模と種類
- 年収の違い:資格がもたらす経済的メリット
- 資格取得の難易度と勉強期間
- キャリアパス:資格を活かした多様な道
- どちらの資格を目指すべきか?ガウディキャリアからのアドバイス
- 当社コンサルタントの現場レポート
- よくある質問
- まとめ
一級建築士と二級建築士の基本的な違い
建築士法に基づき定められている建築士資格には、一級、二級、木造建築士の3種類があります。その中でも、一級建築士と二級建築士は、設計できる建物の規模や用途に大きな違いがあり、それに伴い年収やキャリアの可能性にも差が生じます。
| 項目 | 一級建築士 | 二級建築士 |
|---|---|---|
| 設計・工事監理できる建物 | すべての建築物(木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造など) | 木造建築物(延べ面積130㎡以下)、鉄骨造・鉄筋コンクリート造などの非木造建築物(延べ面積130㎡以下、高さ13m以下、軒高9m以下) |
| 受験資格 | 大学・専門学校卒業後、実務経験2年以上 または 高等学校・専門学校卒業後、実務経験4年以上 | 実務経験2年以上(学歴不問) |
| 試験難易度 | 高い(合格率約10%前後) | 中程度(合格率約20%前後) |
| 平均年収(推定) | 700万円〜1,000万円以上 | 500万円〜800万円 |
(出典:国土交通省 建築士法、各種転職サイト公開情報より当社にて集計・推定)
建築士法における「建築物」の定義
建築士法における「建築物」とは、土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱または壁を有するもの(これらを有するものを含む)をいいます。これには、住宅、事務所ビル、店舗、工場、学校、病院など、私たちの生活や社会活動に不可欠な建造物が含まれます。
業務範囲の違い:設計できる建物の規模と種類
一級建築士と二級建築士の最も大きな違いは、設計・工事監理できる建物の規模と用途にあります。
一級建築士が設計・監理できる建物
一級建築士は、建築物に関する一切の設計・工事監理を行うことができます。具体的には、以下のような大規模な建築物も対象となります。
- 大規模な商業施設・オフィスビル: 百貨店、高層オフィスビル、複合商業施設など
- 公共施設: 市役所、図書館、スタジアム、病院、学校など
- 特殊建築物: 劇場、遊園地の遊戯施設、火葬場など
- 高さ・延べ面積の制限のないすべての建築物
つまり、一級建築士は、建築物に関するあらゆる規模・用途のプロジェクトに携わる資格があると言えます。
二級建築士が設計・監理できる建物
一方、二級建築士は、設計・工事監理できる建物の規模に制限があります。
- 木造建築物: 延べ面積130㎡以下(約40坪以下)の住宅、店舗、小規模な事務所など
- 非木造建築物: 鉄骨造、鉄筋コンクリート造などの建物で、以下の条件を満たすもの。
- 延べ面積130㎡以下
- 高さ13m以下
- 軒高9m以下
例えば、一般的な木造住宅であれば設計可能ですが、鉄骨造の3階建てビルや、延べ面積が150㎡を超えるような住宅などは、二級建築士単独では設計・監理できません。これらの規模を超える建物を設計・監理するには、一級建築士の資格が必要となります。
現場経験者の視点:「規模の大きなプロジェクトに携わりたいなら、一級は必須」
「ガウディキャリアには、二級建築士の資格を持ちながらも、より大きなプロジェクトに挑戦したいという相談が多く寄せられます。特に、ゼネコンやデベロッパーといった規模の大きな企業でキャリアを積みたいと考えるなら、一級建築士の資格はほぼ必須と言えるでしょう。二級建築士でも、設計事務所で住宅設計などを中心に活躍されている方も多くいらっしゃいますが、キャリアの選択肢を広げるという意味で、一級建築士の持つポテンシャルは非常に大きいと現場で実感しています。」(ガウディキャリア・小林駿佑、二級建築士、元ミサワホーム施工管理)
年収の違い:資格がもたらす経済的メリット
一級建築士と二級建築士の資格は、年収にも明確な差をもたらします。これは、設計できる建物の規模や複雑さ、それに伴う責任の重さ、そして市場における需要の違いによるものです。
年収レンジの比較
一級建築士の平均年収は、一般的に700万円〜1,000万円以上とされています。経験やスキル、勤務先企業(スーパーゼネコン、大手デベロッパーなど)によっては、1,000万円を超えることも珍しくありません。特に、プロジェクトマネジメント能力や、複雑な構造計算、法規解釈などの専門知識が求められる大規模プロジェクトに携わるほど、年収は高くなる傾向があります。
一方、二級建築士の平均年収は、500万円〜800万円程度となることが多いです。住宅設計や小規模な建築物の設計・監理を中心に活躍する場合、このレンジに収まることが多いでしょう。ただし、経験を積み、独立して設計事務所を経営したり、特定の分野で高い専門性を発揮したりすることで、年収1,000万円を目指すことも不可能ではありません。
年収差が生じる理由
- 業務範囲と責任の大きさ: 一級建築士は、より大規模で複雑な建築物に関わるため、その分、設計・工事監理における責任も大きくなります。この責任の重さが、年収に反映されます。
- 市場における需要: 高層ビル、大規模商業施設、公共施設などの建設には、必ず一級建築士が必要です。そのため、一級建築士の需要は常に高く、特に経験豊富な人材は引く手あまたです。
- プロジェクトの規模と報酬: 大規模プロジェクトほど、設計・監理にかかる報酬も高くなります。一級建築士はこれらのプロジェクトに携わる機会が多いため、結果として年収が高くなる傾向があります。
- キャリアの選択肢: 一級建築士は、設計事務所だけでなく、ゼネコンの設計部、デベロッパー、建設コンサルタントなど、より幅広い分野で活躍できます。これらの職種には高年収のポジションも多いため、年収アップの機会が増えます。
施工管理からの年収アップ事例
「当社で支援した32歳の男性(二級建築士、施工管理経験5年)は、一級建築士資格を取得し、スーパーゼネコンの設計部門に転職しました。前職の年収は650万円でしたが、転職後は基本給が上がり、手当なども含めて年収900万円となりました。大規模プロジェクトの設計に携われることにやりがいを感じているようです。」(ガウディキャリア・安藤拓海)
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資格取得の難易度と勉強期間
一級建築士と二級建築士の試験は、どちらも難易度が高いことで知られています。しかし、合格率や求められる実務経験年数には違いがあります。
試験の合格率と難易度
- 一級建築士: 合格率は例年10%前後と非常に低く、難易度は極めて高いと言えます。建築士試験の中でも最難関の資格の一つです。
- 二級建築士: 合格率は例年20%前後で、一級建築士と比較するとやや易しいですが、それでも難関資格であることに変わりはありません。
必要な勉強期間と実務経験
- 一級建築士:
- 学歴による実務経験年数: 大学・専門学校卒業後2年以上、高校・専門学校卒業後4年以上。
- 勉強期間: 合格には、一般的に1,000時間以上の学習が必要と言われています。実務経験と並行して、1〜2年以上の集中的な学習期間が目安となります。
- 二級建築士:
- 実務経験年数: 学歴に関わらず2年以上。
- 勉強期間: 合格には、一般的に500時間以上の学習が必要と言われています。実務経験と並行して、半年〜1年程度の学習期間が目安となります。
現場経験者のアドバイス:「実務経験が合格への近道」
「一級建築士試験は、学科と設計製図の二段階で構成されており、どちらも高い専門知識と応用力が求められます。特に設計製図では、限られた時間内で要求図書を正確に作成する能力が必要です。実務経験を通じて、実際の設計プロセスや法規の適用方法を理解していることが、合格への大きなアドバンテージとなります。二級建築士試験も同様に、実務経験で得た知識が試験対策に直結します。」(ガウディキャリア・小林駿佑)
キャリアパス:資格を活かした多様な道
一級建築士、二級建築士の資格を取得することで、建築業界におけるキャリアの選択肢が大きく広がります。
一級建築士のキャリアパス
- 設計事務所: 意匠設計、構造設計、設備設計など、専門分野を深める。大規模プロジェクトの設計者として活躍。
- ゼネコン: 設計部、技術開発部、積算部、施工管理部など、幅広い部署で活躍。特に設計・監理部門では中心的な役割を担う。
- デベロッパー: 不動産開発の企画、用地取得、プロジェクトマネジメントなど、事業全体の推進役。
- 建設コンサルタント: 都市計画、インフラ整備、環境アセスメントなど、より広範な分野で専門知識を提供。
- 官公庁: 建築行政、都市計画、インフラ整備などの公務員。
- 独立: 設計事務所やコンサルタント事務所を設立。
二級建築士のキャリアパス
- 設計事務所: 住宅設計、店舗設計、小規模な建築物の設計・監理を中心に活躍。
- ハウスメーカー: 住宅の設計・提案、施工管理など。
- 工務店・リフォーム会社: 住宅の新築・リフォームの設計、現場管理。
- ゼネコン・サブコン: 小規模な建築物の設計・積算・施工管理。
- 不動産関連企業: 不動産仲介、管理、リノベーション提案など。
施工管理から設計への転向について
「施工管理の経験を活かして設計職への転向を目指す方もいらっしゃいますが、特に30代後半以降となると、未経験からの設計職への転職は難易度が高くなります。しかし、20代であれば、設計事務所などで経験を積みながら一級建築士資格の取得を目指すことで、キャリアチェンジの可能性は十分にあります。ガウディキャリアでは、そういったキャリアチェンジのご相談にも、現場のリアルな情報をもとにお応えしています。」(ガウディキャリア・安藤拓海)
どちらの資格を目指すべきか?ガウディキャリアからのアドバイス
一級建築士と二級建築士、どちらの資格を目指すべきかは、あなたのキャリアプランによって異なります。
こんな方には一級建築士がおすすめ
- 大規模な建築物(高層ビル、商業施設、公共施設など)の設計・監理に携わりたい方
- ゼネコンやデベロッパーといった大手企業でキャリアを積みたい方
- プロジェクトマネジメントや事業企画など、より広範な業務に挑戦したい方
- 将来的に独立して、大規模な建築プロジェクトを手掛けたい方
- 年収1,000万円以上を目指したい方
こんな方には二級建築士がおすすめ
- まずは建築士資格を取得し、建築業界でのキャリアをスタートさせたい方
- 住宅設計や小規模な建築物の設計・監理に興味がある方
- ハウスメーカーや工務店などで、お客様に寄り添った家づくりに携わりたい方
- 比較的短期間で資格取得を目指したい方
迷ったときは「現場を知るプロ」に相談を
「どちらの資格が自分に合っているか、将来性はどうなのか、迷う場合は、ぜひ一度私たちにご相談ください。ガウディキャリアには、現場経験のあるキャリアアドバイザーが多数在籍しています。あなたのこれまでの経験やスキル、将来のキャリアプランを丁寧にヒアリングし、それぞれの資格のメリット・デメリット、そして具体的な求人情報をもとに、最適なキャリアパスをご提案します。私たちのミッションは『可能性を、本気で形にする』ことです。納得して選べる転職を、全力でサポートします。」(ガウディキャリア・村上恭嗣)
当社コンサルタントの現場レポート
【事例1】30代前半・二級建築士、施工管理から設計職へ転身!年収アップを実現
- 相談者: Aさん(32歳、男性)
- 保有資格: 二級建築士、施工管理技士補
- 前職: 中堅ゼネコンにて施工管理(実務経験7年)
- 転職理由: 設計業務への興味、よりクリエイティブな仕事への挑戦
- ガウディキャリアの支援:
- Aさんの施工管理経験(工程管理、品質管理、安全管理の知識)を、設計業務におけるリスク管理やコスト意識の高さとして評価できる企業をリストアップ。
- 特に、住宅設計を得意とする設計事務所や、ハウスメーカーの設計部門を中心に提案。
- 面接対策では、施工管理で培った「現場の視点」を設計にどう活かせるかを具体的に説明する練習を実施。
- 転職先: ハウスメーカーの設計部門
- 転職後の年収: 600万円 → 750万円(+150万円)
- Aさんの声: 「施工管理の経験が設計の仕事に活かせるとは思っていませんでした。ガウディキャリアさんのアドバイスのおかげで、自信を持って面接に臨めました。現場を知っているアドバイザーだからこそ、私の経験を的確に評価してもらえたと感じています。」
【事例2】40代・一級建築士、大手デベロッパーでプロジェクトマネージャーへ
- 相談者: Bさん(45歳、男性)
- 保有資格: 一級建築士、建築施工管理技士
- 前職: 大手ゼネコンの設計・監理部門(実務経験20年)
- 転職理由: より事業の上流工程に携わりたい、マネジメント経験を活かしたい
- ガウディキャリアの支援:
- Bさんの豊富な設計・監理経験と、ゼネコンでのプロジェクト推進力を評価する大手デベロッパーを複数選定。
- 非公開求人を中心に、プロジェクトマネージャー(PM)候補として推薦。
- 企業担当者との連携を密にし、Bさんの経験がプロジェクトでどのように貢献できるかを具体的にアピール。
- 転職先: 大手不動産デベロッパー(プロジェクトマネージャー)
- 転職後の年収: 900万円 → 1,100万円(+200万円)
- Bさんの声: 「大手エージェントでは、私の経験を十分に理解してもらえませんでした。ガウディキャリアさんは、建築業界に特化しているだけでなく、現場の経験もあるアドバイザーの方が担当してくれたので、私の強みを的確に引き出してくれました。求人票には書かれていない企業の雰囲気や、プロジェクトの進め方なども詳しく教えていただけたので、安心して転職先を決めることができました。」
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よくある質問
Q: 一級建築士と二級建築士、どちらが就職に有利ですか?
A: 一般的に、大規模な建築物や公共施設、高層ビルなどのプロジェクトに携わりたい場合は、一級建築士の資格が有利です。ゼネコンやデベロッパーといった企業では、一級建築士の保有が必須条件となる求人も多くあります。一方、住宅設計や小規模な建築物を中心にキャリアを積みたい場合は、二級建築士でも十分活躍できます。どちらの資格を目指すべきかは、ご自身のキャリアプランによって異なります。(出典:国土交通省 建築士法)
Q: 一級建築士と二級建築士の年収差は、具体的にどれくらいありますか?
A: 経験や勤務先にもよりますが、一般的に一級建築士の平均年収は700万円〜1,000万円以上、二級建築士は500万円〜800万円程度と言われています。この差は、設計できる建物の規模や責任の重さ、市場での需要の違いに起因します。特に、大規模プロジェクトに携わる機会が多い一級建築士は、年収1,000万円を超える可能性も高まります。(当社推定)
Q: 二級建築士の資格があれば、住宅の設計はすべてできますか?
A: いいえ、二級建築士が設計・監理できる住宅には制限があります。木造建築物の場合、延べ面積130㎡以下(約40坪以下)までとなります。これを超える規模の住宅や、鉄骨造・鉄筋コンクリート造の住宅で、高さ13m、軒高9mを超える場合は、一級建築士の資格が必要になります。
Q: 建築士の資格試験は、独学で合格できますか?
A: 独学での合格も不可能ではありませんが、難易度は非常に高いです。特に一級建築士試験は、合格率10%前後と狭き門であり、専門知識の習得や製図のスキル向上には、体系的な学習が不可欠です。多くの受験者は、専門学校の講座を受講したり、予備校を利用したりしています。実務経験を通じて得られる知識も重要ですが、試験対策としては計画的な学習が推奨されます。(出典:建築技術教育普及センター)
Q: 施工管理の経験は、建築士資格の取得や転職に役立ちますか?
A: はい、施工管理の経験は、建築士資格の取得や転職において非常に役立ちます。特に、一級建築士・二級建築士の受験資格には実務経験が必須であり、施工管理で培った現場の知識や法規の理解は、学科試験や製図試験の対策に直結します。また、転職においても、施工管理で得た工程管理、品質管理、安全管理の経験は、設計職やプロジェクトマネジメント職で高く評価されるポイントとなります。
まとめ
一級建築士と二級建築士は、設計できる建物の規模や責任範囲、そして年収に明確な違いがあります。一級建築士はより大規模で多様なプロジェクトに携われる可能性があり、年収面でも高いポテンシャルを秘めています。一方、二級建築士は住宅設計など、より身近な建築物に携わる機会が多く、比較的短期間での資格取得が可能です。
どちらの資格を目指すかは、ご自身のキャリアプランや興味関心によって異なります。迷った際は、ぜひガウディキャリアにご相談ください。現場経験を持つキャリアアドバイザーが、あなたの可能性を最大限に引き出すお手伝いをいたします。
この記事の監修:ガウディキャリア(建設業界特化の転職エージェント・有料職業紹介事業 14-ユ-301559)
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