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建築士の職務経歴書の書き方|プロジェクト実績の伝え方

建築士の転職に必要な職務経歴書の書き方を徹底解説。プロジェクト実績の効果的な伝え方、ポートフォリオとの使い分け、書類選考を通過するコツを紹介します。

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建築士の職務経歴書の書き方|プロジェクト実績の伝え方

建築士の転職において、職務経歴書は最初の関門です。一般的なビジネス職と異なり、建築士の職務経歴書にはプロジェクト実績や使用ツール、保有資格など、業界特有の記載ポイントがあります。

この記事では、書類選考を通過する建築士の職務経歴書の書き方を、プロジェクト実績の効果的な伝え方を中心に解説します。

この記事でわかること

  • 建築士の職務経歴書の基本構成
  • プロジェクト実績の効果的な記載方法
  • 職務経歴書とポートフォリオの使い分け
  • 書類選考で落ちる職務経歴書のNG例
  • 転職先タイプ別のアピールポイント

建築士の職務経歴書の基本構成

建築士の職務経歴書は、以下の構成で作成するのが一般的です。

セクション 記載内容 分量の目安
職務要約 キャリア全体の概要 3〜5行
職務経歴(詳細) 各社での業務内容 各社1〜2ページ
プロジェクト実績 主要プロジェクトの詳細 3〜5件
保有資格・スキル 資格、使用ツール、言語 箇条書き
自己PR 強みと転職先での貢献 5〜10行

全体のページ数は2〜4ページが適切です。長すぎると読まれず、短すぎるとアピール不足になります。

職務要約の書き方

職務要約は、採用担当者が最初に目にするセクションです。キャリア全体を簡潔にまとめ、自分の強みを端的に伝えましょう。

良い例:

一級建築士として10年間、組織設計事務所にて意匠設計を担当。商業施設、オフィスビル、集合住宅など幅広い用途の建築物の基本設計から実施設計、監理まで一貫して経験。延べ床面積10,000平米以上の大規模プロジェクトを5件以上リードした実績があり、BIM(Revit)を活用した設計プロセスの効率化にも注力してまいりました。

NG例:

建築士として設計事務所で働いてきました。様々な建物の設計をしてきたので、幅広い経験があります。

NG例は具体性がなく、どの程度の経験・スキルを持っているのかが伝わりません。

プロジェクト実績の書き方【最重要】

プロジェクト実績は、建築士の職務経歴書で最も重要なセクションです。以下の項目を漏れなく記載しましょう。

記載すべき項目

  1. プロジェクト名(守秘義務がある場合は「某〇〇」と記載)
  2. 建物用途(商業施設、オフィス、集合住宅、教育施設など)
  3. 構造・規模(RC造、S造、地上〇階地下〇階、延べ床面積〇〇平米)
  4. 自分の役割(担当設計者、プロジェクトリーダー、意匠設計担当など)
  5. 担当フェーズ(基本設計、実施設計、監理など)
  6. チーム規模(〇名チームのリーダーなど)
  7. 使用ツール(AutoCAD、Revit、ArchiCAD、SketchUpなど)
  8. 工夫した点・成果(コスト削減、工期短縮、受賞歴など)

プロジェクト実績の記載例

某大型商業施設新築プロジェクト(2023年〜2024年)

  • 建物用途:商業施設(物販・飲食)
  • 構造・規模:S造、地上4階、延べ床面積 約15,000平米
  • 役割:意匠設計チームリーダー(チーム5名)
  • 担当フェーズ:基本設計〜実施設計〜監理
  • 使用ツール:Revit 2024、AutoCAD、SketchUp、Lumion
  • 成果:BIMを活用した設計プロセスの導入により、設計変更対応の工数を約30%削減。クライアントからの設計変更要望に対して、3Dモデルを用いた迅速なプレゼンテーションを実施し、意思決定スピードの向上に貢献。

プロジェクトの選び方

職務経歴書に記載するプロジェクトは、以下の基準で選びましょう。

  • 転職先の業務内容に近いプロジェクトを優先する
  • 自分の役割が大きかったプロジェクトを選ぶ
  • 規模の大きなプロジェクトはアピール力が高い
  • 直近のプロジェクトを中心に記載する(古すぎるものは省略可)
  • 受賞歴のあるプロジェクトは必ず記載する

保有資格・スキルの記載方法

資格の記載

資格は取得年月とともに記載します。建築士の転職で評価される主な資格は以下の通りです。

  • 一級建築士(取得年月)
  • 二級建築士(取得年月)
  • 1級建築施工管理技士(取得年月)
  • 建築設備士(取得年月)
  • 宅地建物取引士(取得年月)
  • インテリアプランナー(取得年月)

使用ツール・スキルの記載

使用ツールは、習熟度も併記すると伝わりやすくなります。

ツール名 習熟度 使用年数
AutoCAD 上級(実務で日常的に使用) 8年
Revit 上級(BIMモデル構築〜運用まで対応可) 5年
ArchiCAD 中級(基本設計レベルで使用) 2年
SketchUp 上級(プレゼン用モデリング) 6年
Illustrator/Photoshop 中級(プレゼン資料作成) 5年

自己PRの書き方

自己PRでは、以下の3つのポイントを押さえましょう。

  1. これまでの経験から得た強みを具体的に述べる
  2. 転職先でどのように貢献できるかを明確にする
  3. 数字や具体例で裏付ける

良い例:

組織設計事務所で10年間の意匠設計経験を通じて、クライアントの要望を的確に把握し、設計品質と工事費のバランスを取るスキルを培ってまいりました。直近3年間は5名チームのリーダーとして、メンバーの育成にも注力し、チーム全体の生産性を20%向上させた実績があります。御社の大規模プロジェクトにおいて、この経験を活かし、設計品質の向上とチームマネジメントの両面で貢献したいと考えております。

転職先タイプ別のアピールポイント

設計事務所への転職

  • 意匠設計のデザイン力、コンセプトメイキング力をアピール
  • ポートフォリオの質を重視する企業が多いため、職務経歴書だけでなくポートフォリオも準備

ゼネコンへの転職

  • コスト管理、工期意識、施工性を考慮した設計経験をアピール
  • 大規模プロジェクトの経験、チームマネジメント経験を強調

デベロッパーへの転職

  • プロジェクト全体を俯瞰する能力をアピール
  • クライアント折衝、企画提案の経験を強調

書類選考で落ちるNG例5選

  1. プロジェクト実績が曖昧:「様々な建物を設計」ではなく、具体的な用途・規模・役割を記載
  2. 使用ツールの記載がない:CAD/BIMの使用経験は必ず明記
  3. 自分の役割が不明確:チーム作業の中で自分が何を担当したかを明確に
  4. 古い経験のみを記載:直近3〜5年の経験を中心に記載
  5. 誤字脱字がある:細部への注意力が問われる建築士にとって、誤字脱字は致命的

よくある質問

Q: 職務経歴書とポートフォリオは両方必要ですか?
A: 転職先によります。設計事務所(特にアトリエ系)への転職ではポートフォリオが重視されますが、ゼネコンやデベロッパーでは職務経歴書が中心です。両方準備しておくと安心です。

Q: 守秘義務のあるプロジェクトはどう記載すればよいですか?
A: プロジェクト名を「某〇〇(商業施設)」のように伏せ、建物用途・規模・自分の役割は記載して問題ありません。面接時に詳しく説明する旨を付記しておくとよいでしょう。

Q: 転職回数が多い場合、職務経歴書はどうまとめるべきですか?
A: 直近の職歴を詳しく、それ以前は簡潔にまとめる「逆時系列方式」がおすすめです。各社での経験に一貫性があることを示し、キャリアストーリーとしてつなげる工夫が大切です。

Q: BIMの経験がない場合、不利になりますか?
A: BIMスキルは近年急速に重視されるようになっていますが、すべての企業で必須ではありません。BIM経験がない場合は、CADスキルや他の専門スキルを強調しつつ、「BIM習得に意欲がある」ことを伝えると好印象です。

Q: 職務経歴書の形式はWordとPDFどちらがよいですか?
A: 企業の指定がない場合は、レイアウトが崩れないPDF形式での提出がおすすめです。ただし、エージェント経由の場合はWord形式を求められることもあるため、両方準備しておくと安心です。

まとめ

建築士の職務経歴書は、プロジェクト実績の具体性と、自分の役割・成果の明確さが書類選考通過の鍵です。転職先のタイプに合わせてアピールポイントを調整し、使用ツールや保有資格も漏れなく記載しましょう。

書類作成に不安がある方は、建築業界に特化した転職エージェントに添削を依頼することで、より効果的な職務経歴書に仕上げることができます。

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この記事の監修:ガウディキャリア(建設業界特化の転職エージェント・有料職業紹介事業 14-ユ-301559)

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